昨日の疲れはなんのその!今日は、新作映画の試写会へ。
これで、鑑賞映画目標100本まで、あと86本となったわけだけど、観たのは、
アカデミー賞に6部門でノミネート、そして、ゴールデングローブ賞では、
最優秀作品賞を受賞。「BABEL」
昔、聖書で読んだバビロンのお話。
神に近づこうと、空に向かって高く高く塔を建てたことの罰に、
人々の言語をわけ、コミュニケーションのとれない、ばらばらな世界にしてしまった・・・
小学生までカトリックの学校に通っていたために、聖書の中のお話は、いくつか
覚えているけれど、この「バベルの塔」のお話も、きちんと覚えているもののひとつ。
映画では、モロッコ、メキシコ、アメリカ、日本と、4つに国にまたがって、
それぞれの国で起こる事件が時空と場所を越えて関わり、重なり、シンクロし、
ひとつの真実へ導かれていく。言語、人種、宗教、国を超えて、人々が結ばれる物語。
遠く離れた異国の地で起こるさまざまな出来事を、ブラッド・ピット、
ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナル、役所広司、菊地凛子、
その他にも、モロッコの子供たちや、村人たち、メキシコの街の人々、
それぞれが本当にそれぞれの役割を理解し、演じきり、物語のリアリティが増している。
何にしても、菊地凛子さんのヌードがとてもリアル。というのも、
ハリウッドの女優さんって、ヌードもなんだかとても美しくて、
作られたもののような気がしてしまうのだけど、菊地さんのヌードが、
いつも私がランニングの後に入るお風呂屋さんで良く見る裸に近くって、
あぁ、生身の人間なんだ、悲しみを抱えたひとりの人間なんだ、って思わせる。
いや、美しくない、ということではないのだけど、そのきっとどこかコンプレックスを
抱えているのではないか、と思わせる裸に、ぐっときてしまう。
悲しみを湛えたひとりの女子高校生の心を、より深く感じられる気がする。
それから、私は、役所広司さんという役者さんがとても好きで、中でも1番好きなのは、
三匹が斬るという時代劇で、久慈慎之介、千石と呼ばれる浪人を演じている役所さん。
なんとも慈愛に満ちて、悲しみを喜びで蓋をしたような表情がたまらない。バベルでも、
もちろん印象深い。なんだか日本人贔屓のようだけど、2人ともホントに素晴らしいの。
監督は、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。
きっとこの名前は1度では覚えられないし、正しく発音する自信もないけど、
映画は忘れずに記憶に残ると思う。監督のインタビューにも、
とても印象的な言葉があって、「一番よかったのは、人を隔てる壁についての映画を
撮り始めたのに、人と人を結びつけるものについての映画に変わったこと」というもの。
観ていて、深い深い愛情を感じて、好きな人に会いたくなってしまったのも、きっとその
結びつきによるものなんだと思う。それから、菊地さんのキャスティングについて、
「彼女を選んだことは、僕がこれまでしてきた判断の中でも、最も優れたものだった」
と言っていること。ホント、菊地さんに、アカデミー賞助演女優賞、とって欲しいなぁ。
それにしても、モロッコは今1番行きたい場所。デブラ・ウィンガーや、ジョン・
マルコヴィッチが出演している映画「The Sheltering Sky」を観た時もそう思ったけど、
本当に砂漠が美しい。きっと、その美しさは、厳しさと裏腹なんだろうけど、
その景色を実際に見てみたい。あ、ちなみにこちらは、夫婦愛、葛藤、そして孤独を
描いた映画。デブラ・ウィンガーが砂漠を散歩する時にはいている白い靴がかわいいん
だよなぁ、そんな所に注目する映画じゃないんだけどさ。
と、他の映画の話になってしまったけど、BABEL、4月ゴールデンウィークの公開だそう。
これはぜひとも!!
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