2009/08/21

てるちゃん

久しぶりに、旅人OL・たかのてるこちゃんに会う。
てるちゃんに会うと、おかしくておかしくて、笑いが止まらなくなる。
彼女は、テレビプロデューサーであり、作家であり、日々あちこち駆け回って
ホントに忙しそうだけど、いつ会っても明るくて、エネルギッシュで、とても優しい。
そして、8月に講談社文庫から出た「淀川でバタフライ」もホントにおかしい。
なんでも、長澤Dsc03479まさみさん主演でドラマ化もされた彼女の著作「ガンジス河でバタフライ」をパロって、どなたかがほかの泳ぎをしたらしく、
またどうやらその本が売れているらしい、ということが
わかり、人にパロられている場合ではない!!と、
セルフカバー本を出したのだ。素晴らしい根性。
電車の中で読むときは、注意が必要
今日は仕事だったので、別日に会う約束をする。
腹筋を鍛えておこう。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008/07/11

小説家

ときに上司で、ときに友人が本を出した。誰を紹介するにも、「こいついい奴だから。」と、がはは笑いする。人が好きだし、人にも好かれる。楽しいことが大好物で、面倒なことを察知するのが異常に早く、逃げ足も速い。だから、一緒M0360034701に仕事をすると、すごく大変。
もう2度と関わりたくない!とたびたび思うのだけど、
いつの間にかまた巻き込まれて、げらげら笑いながら
共に番組を作っていたりする。出会った頃からなぁんにも
変わらない延江さん。オフィスのデスクもお隣。
新刊「らいおんはーと」は、何冊目の小説になるんだろ?
大抵、デスクで眉間にシワを寄せてパソコンに向かって
いる時は、小説を書いている、もしくは推敲している。
私はそれを知っている。多分、皆も知っている。
でも、部長。そんなアンタッチャブルな人だ。

今日は、出版記念パーティがあって、渋谷のJZ Bratへ。延江さんはとても嬉しそうだった。星型の光が床を這う。フロアから少し高い位置にあるテーブルで、しばしお祝い。なんだか眠くなってしまって、ワインを片手にぼ――っと眺めていると、大きな水槽を見ている気分。星型の一部を体に映して揺れる人影。高級そうなのもいれば、安っぽいのもいる。ゆらゆら。音と光が空間を漂い、あちこちに波紋を
残す。かちかち。たばこの煙は無遠慮で、ぶつかり合っては模様を変える。音も光も
においも色も、不健康で人口的なものの全てが、何故だか人を美しく見せる。
飾り立てているのか、はたまた剥ぎ取っているのか。スタートが23時半とおそかった
のもあり、つかれてしまって、本当に、あっと言う間のお祝いをして帰る。
でも、ま、デスク、隣だし、いっか。顔を洗って、健全に眠る。

そうだ、眠いのにはもうひとつ理由がある。
今日は映画「告発のとき」も観たんだった。
主演のトミー・リー・ジョーンズ、それからスーザン・サランドン、そして
シャーリーズ・セロンという役者の方々が本当に魅せる。
口数は少なく、無音が多くを語る。皮膚に深く刻まれたシワやたるみの表情で、
どんな感情が湧き上がっているのかがわかる。
目の動きだけで、何を見ているのかがわかる。そして、スクリーンの色が
とても寒々しく淡くて、それが現代のアメリカの物悲しさを表していたと思う。
年間鑑賞映画目標の100本まで、あと82本。
なんか、どっと重い映画だったから、次は明るいのが観たい。さて、ホントに寝よっと。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/05/25

DREAM??

ジャーナリストの大高未貴さんにお目にかかる。2~3年前、「LOVE&NEWS」という
番組を担当していた頃に取材で出会って以来、ご無沙汰していたのだが、覚えていて
くださった。大高さんは、世界80カ国以上を訪問、ダライラマ14世、アラファト議長への
単独取材など、ソフトで柔らかな印象からは想像できない数々のルポやインタビュー
経験がある。先月、エチオピア、マリ、モザンピーク、マラウイ、ウガンダなど
アフリカ農業開発のレポートをまHtbookcoverimageとめた「日本NPO戦記 アフリカに緑の革命を!」が
発売になり、今日のメインテーマは、それ。
水曜日から、アフリカ開発会議が始まるけれど、本当に
アフリカの人々に必要なモノは一体何なのか。お話して
いて、とても衝撃的だったのは、大高さんが話しかけた
農村の女性が、夢、という言葉を知らなかったということ。
私たちは、子どもの頃から、「夢は何ですか?」と聞かれ、
例えばお花屋さんになりたい、とか、ケーキ屋さんになり
たい、とか、それぞれ色んな夢を当たり前に語る。でも、
大高さんがアフリカで出会った人たちの多くは、未来を夢
見ることすら難しい。日々を生きるのが精一杯な貧しさが
本当にあるのだ。夢を叶える努力をしなくては、と思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/05/20

エコ雑誌

先月4月8日、新しいエコ雑誌が創刊した。
「ECO DO.」。
今までも、ロハス、スローライフな切り口から構成された雑誌は何冊もあったけれど、
これは違う。現在日本をとりまく環境問題は何故おこり、またそれに対する対策はどう
している9784862950307_3のか。ビジネスマンをターゲットに、具体的なデータを掲げながら構成してある。
編集長をつとめる木島富士雄さんにお話を伺うと、
「2008年は環境元年」だとおっしゃっていた。
そろそろ、環境に対して、良くしたいと思うだけでなく
しっかり未来を見て、行動につなげないといけない。
最初の特集は、「欧米よりも深刻だった『決して
語られることのない日本の不都合な真実』」。
環境問題には、ペットボトルのリサイクルひとつとっても
諸説あるけれど、リサイクルしよう、ではなく、現実的な
数字をあげて解説してくれているので、とても読み応えが
ある。第2号は、7月8日、洞爺湖サミット2日目の発売。
環境問題と経済の関係を解き明かしてくれるらしい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/05/18

読書

今読んでいる本は、320606992006年1月まで、日本版「ハーパーズ・バザー」の編集長を
務めた伊藤操さんの「私をみつけて」。80年代の
NYファッション業界を舞台にした小説。小説なんだけど、
伊藤さんの自伝のようなものでもあるのかな。華やかな
ファッション業界、ビューティフル・ピープルと呼ばれる
人々のやりとりをのぞいて、わくわくする。そして、その
煌びやかな世界に身をおきつつも、ジャーナリストとして、
ビューティフル・ピープルとのへだたりを感じる部分など、
ものすごく共感してしまう。まだ途中なのだけど、
ちょっとした時間、電車に乗った時、お風呂の中で、
数ページずつでも、必ずページを進めている。

いつもとってもお世話になっているプロデューサーの
ハツヤレイコさんが、本を読むことについて、こんなことを言っていた。「本を読むのは、
知識を増やすと思い勝ちだけどそうではない。生来、ひとが内包している潜在能力の
確認作業。読む事によって、自分のなかの自分を発見する。それが自信となって、
活きる事が楽しく思えるようになる。」

さて、それから、ここ最近読んでう―――ん、と唸った本。森達也さんのお書きになった「死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う」41brixtnukl_2。これは、先日、番組を
「死刑」というテーマで展開した際に、まず手にとった本。
実際、森さんにインタビューもさせていただいた。
ご本の12ページ、「少なくとも死刑を合法の制度として
残すこの日本に暮らす多くの人は、視界の端にこの死刑を
認めながら、(存置か廃止かはともかくとして)目を逸らし
続けている。

ならば僕は直視を試みる。できることなら触れてみる。
さらに揺り動かす。 余計なお世話と思われるかも
しれないけれど、でも実際に人が死ぬ。誰かが誰かを
殺す。誰かが誰かに殺される。そんな事態に対して
不感症でありたくない。

だからできるかぎりは直視して、そのうえで考えたい。死刑は不要なのか、あるいは
必要なのか。人が人を殺すことの意味は何なのか。罪と罰、そして償いとは何なのか」
と書いている。この本を読んで、日本の死刑制度に対して、本当に何も知らなかった
自分に直面する。ただ、来年5月からは、裁判員制度がスタートする。森さんは私との
インタビューで、「世界の国々で、死刑制度があって、なおかつ裁判員的な制度があり、
死刑判決に国民が絡む国は他にない。アメリカの場合は、ギルティORノットギルティで
死刑かどうかの判断はしない。だから、もっと知るべきだ。」とおっしゃっていた。
私もその通りだと思う。私は、あまりにも無知である。
勉強しないと、大至急、知る努力をしなくては、と思う。

そして、がらっと変わって「恋のトビラ」。519yoyhijjl 石田衣良さん、角田光代さん、嶽本野ばらさん
島本理生さん、そして森絵都さんの5人が、それぞれ
恋の短編ストーリーを寄せている。恋、かぁ。と思いながら
ぬるいお風呂の中で一気に読む。私は嶽本野ばらさんの
作品がとても好き。もともと嶽本野ばらさんは大好きな
作家さんで、「下妻物語」が映画化された時にインタビュー
させていただいた時は、嬉しくて、嬉しくて、一体何を
聞いたのか、まったく覚えていない。ただ、私は、
日々生活している中で、あぁ、手を抜いちゃってるなぁ、
気持ちが緩んでるなぁと自分自身に対して思う時、
いつも「パッチワーク」の中の1節を思い出す。

次に読む本はもう決まっている。どんどん、どんどん、読みたい。今はそんな気分。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2007/07/31

色鉛筆専門店

毎日素敵な出Bpbookcoverimage会いがあるのは嬉しい。今日は、西山繭子さんにお目にかかる。
女優として、そして今回、作家として初めての短編集を
お出しになった。伊集院静さんのお嬢さんとしてご存知の方もいるかもしれない。今回のご本は、「色鉛筆専門店」。色にまつわるお話が16編。快活な文章で、切なかったり、悲しかったりするのだけど、清い感じがする。1編1編の
お話が、この後はアナタの想像におまかせします的な感じ
ではなく、きっちり完結しているのも、私はとても好きだ。
オトシマエは自分でつける、みたいな。ご本人も、まさに
そんな人だった。はきはき、きっぱり。男性よりも女性からの方がもてそうな・・・。つるっと読めるので、通勤のお供にぜひ。あ、そうそう、ピンクとか、赤とか、緑とか、黄色とか、たっくさんの種類の色が出てくるから、西山さんに、
何色が好きか聞いてみたら、黒なんですって。私も黒が好き。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/06/05

自然と虫の世界

今日は、昆虫写真家の今森光彦さんにお目にかかる。昆虫って、どうしても苦手で、
自分で触ったりすることはできないのだけど、今森さんのお話には惹き込まれて
しまった。今森さんは、里山の自然を多く写真に収めている。里山というのは、
人と自然が共存する場所。最近お出しになった写真集の中でも、棚田や
田んぼのグリーンが美しい。東京とか、都会に住む私たちは、
Sn340069自分たちの生活を、自然から切り離して考えがちだけど、
東京も里山のはずれ。自然と共存していることには
変わりないのだそうだ。特に皇居の自然は豊かで、
今森さんは、許可をもらって写真を撮ったことも
あるのだが、夏は蛍が本当に美しいそうだ。あ、蛍と
言えば、昆虫は、命の大切さを教えてくれる生き物だと
おっしゃっていた。例えば、子供が昆虫を採集して、
結果死んでしまったとしても、それは、許される
のだと言う。虫たちは、犠牲を払うようにできている。
と言うのも、野鳥に食べられるために、
犠牲になっても大丈夫なようにたくさん産むのだそうだ。
今日は、世界環境デーなんだとか。今森さんのおかげで、
共に生きているのが、人間同士だけではナイということを再認識した感じデス。
それと、とても仲良し、新潟出身の友人が、子供の夜寝る前に、蚊帳の中に、
蛍を一匹飛ばして、その光を見ながら眠ったんだぁ、と話していたのを思い出す。
私も、蛍、見てみたいなぁ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007/05/04

旅の本

ここにも何度も書いてきたが、どんなに忙しくても、その忙しさを理由に
男に振られても、仕事を辞めないのは、好きだから、だと思う。憧れの人と仕事を
ご一緒できる、そして、尊敬する人の醸し出す空気を身近に感じられるのは、
なんて幸運なことだろう。今日は、池澤夏樹さんがゲストに来てくださった。
3月に、51gr8jmrltl「池澤夏樹の旅地図」というご本を出され、4月末には、12年ぶりとなる
短編集「きみのためのバラ」もお出しになっている。
私が池澤さんに始めてお目にかかったのは、
昨年、池澤さんが、「イラクの小さな橋を渡って」という
51p6xzy9wylご本を出された時のこと。
旅を続け、住居を転々と
される中で出会うことを続け、
なんだか、私たちが感じる
時間の流れとは別の、
独自の流れの中で大きく
手足を伸ばしているような、
落ち着いて、ゆっくりした
印象があるのに、外には見えなくても、熱々の情熱が秘められている
のは全く変わらない。深みのある皺声で、厳しいことを淀みなくお話される。
象のような優しく強いちょっとシワの入った目。吸い込まれるように聞いてしまう。
そういえば、少し前に行った試写会に、池澤さんもいらしていたなぁと
突如思い出し、「『上海の伯爵婦人』観てらっしゃいましたね、会場でお見かけ
しました」と言うと、「あぁ、つまんなかったね。」と目を細める。
そんなずばり言わなくても・・・わかりやすくて良いけど・・・うん、
色々観てこられた結果なのだと思いマス。今回のご本「池澤夏樹の旅地図」は、
ちょっと分厚くて5センチくらいあるけど、読みやすい。
池澤さんがオススメする映画のお話なども書かれているから、観てみよう、
なんて思う。池澤さんの現在のお住まいはフランス。夏には芥川賞の選考のために
一時帰国されるとのことだから、それまでに。
それから、私も、象のような目が欲しいなぁ、象のような足、ではなく。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/04/16

品格と運

美しい女と名言。もはや私の中ではセットになっている。美しい女性が発した
名言は、説得力を増すと感じるのは、私だけだろうか。今日は、「女性の品格」
というご本を書かれた坂東眞理子さんが番組のゲストに来てくださった。
4569657052 坂東さんのおっしゃる「品格のある」ということは、
ご本を読めばよくわかり、それを実践するもしないも
ありだと思うのだが、私がうふふ・・・と笑ってしまったのは、
生放送終わり、去り際に坂東さんが残して行った言葉。
「いい男を見つけるには、162万の皐月賞大穴を
当てるよりもずっと難しい。」(爆笑問題の田中裕二さんが
15日の第67回皐月賞で、162万3250円の万馬券を
的中させたっていう話題を受けて)ふーーむ。
そうなのか。品格の前の、運の問題なのだな。うーーん。
天文学の世界ダ。
はたして品格と運は比例するのだろうか?

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/03/22

熱中仕事

週末から少しずつ、「1976年のアントニオ猪木」という本を読んでいる。416368960501_aa240_sclzzzzzzz_v42279938_
文藝春秋から先週出た本で、書かれたのは、もともと、
「NUMBER」というスポーツ誌の編集部にいらした
という柳澤健さん。私自身は、特にプロレス、格闘技に興味が
あるわけではないので、普段だったらきっと手にとらない
本なのだけど、人に勧められて読み始めた。そうしたら、
この本、なんだかおもしろい。タイトルにもある通り、1976年、
私が生まれる1年前のたった1年の間に、アントニオ猪木さんが
戦った4つの試合で、今のプロレス業界が形作られたという。ふーーん。
でも、私が何よりもおもしろいと思うのは、柳澤さんのモチベーションの高さ。
なんでこんなに1976年に魅せられてしまったのダ?
だって、この本を書くために(理由はそれだけじゃなかったと思うけど)、会社も辞めて、
それから、取材の費用が嵩んで、無一文になった・・・なんてウワサも・・・いや、これは
大げさ思うけど、文藝春秋で柳澤さんの上司だった方がそんなこともおっしゃっていた。
ご本人にもお話を伺うと、「だって、大きなネタに出会ってしまったんだから、書くしか
ないでしょう。」と、おっしゃっていたけど、いや、何かに出会って、感じて、行動する
って、誰にでも備わった能力ではナイと思う。まず、出会っても気づかないこともあるし、
感動することだって体力がいるし、そこにまた行動を伴わせるというのは、時間も体力も
お金も使うんだから、大変なわけデス。でも、それを、「1976年の1年間に伝説的な
試合が4つも重なったことに気づいちゃったんだから、調べるしかないんです。家族には
反対されましたけどねーーははは」と、さらりと言えてしまう、熱量がスバラシイ。
いやーー、残念ながら、私にはそんな風に、出会ってしまった!!人生をかけて
追いかけたい!って思えることってナイなぁ。日々あぁ、これ書きたい!って思いに
かき立てられる出来事はちょくちょくあるけど・・・脳科学者の茂木健一郎さんによると、
「脳は感動すると誰かに伝えたくなる働きがある。太古の昔からそう。この土地に米を
植えると芽が出てきたよ、とか、 あっちの森にいのししがたくさんいるらしいよ、とか、
感動という脳の動きは、人に伝えたくなるようにプログラミングされているんですよ。」
ってことらしいけど、でも、生活をなげうってまで、っていうのは、尊敬デス。
さて、今夜は明朝の生放送まで徹夜で原稿書きと選曲。
柳澤さんの100分の1位の熱量で・・・お仕事。

  

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧