「君の野次馬根性には頭が下がるよ。人が集まる場所には必ずいるもんなぁ。」と、
とある雑誌の編集長さまにお褒めの言葉をいただいた。
そう、今日は東京マラソン指定のどでかいポンチョを着こんで、
マラソンコース40キロ地点で給水のボランティア。朝9時に東雲駅近くの
給水ポイントに集合して、そこから最後のランナーが走り終えるまで
ずーーっとボランティア。つかれたぁぁ ( -д-)=З
朝、窓を開けた瞬間、空から降り続く大きな雨粒に、ちょっとやる気を失った。
1万人のボランティアが参加するのだから、1人くらい減ったって・・・
って少し思ってしまった。いやいや、でも、走る人の方が辛い!行かなくちゃと、
どこからか湧き上がるほんの少しの正義感に心を押され、できる限りの厚着をして
出かけた。普段は決して着ないババシャツも、もちろん1番下に仕込んで万全に。
東雲駅でランナー仲間と合流し、ロッカーを借り、ダウンからブルーの
給水ポンチョに着替え、てくてく歩いて給水ポイントへ。
いや、ホントに寒い。足のつま先にも、背中にもおなかにもカイロを入れたけど、
ホントに寒い。極寒。雨は降るし、風は強いし、あごがガクガクかみ合わない。
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寒い・・・
ボランティア地点に到着すると、すでに同じような格好をした人たちが集まって、
テーブルを並べたり、水の入ったダンボールを運んだりしていた。
ホントに変な格好。着膨れして、頭にはキャップの上からフードかぶって。
自分の声以外はあまり聞こえない。きっと、私も異常に大きな声でしゃべっているはず。
でも、木は森の中にかくせ!ひとりだったらこんな変な格好でいられないけど、
たくさんいるから大丈夫。文句も言わずに働いた。雨はやまない。
給水用に用意されたクリスタルガイザーのミニボトルのキャップをはずし、
キレイに並べていく。それから、雨が入らないように、板をのせて準備完了。
途中、大会会長車と書かれた車が通り、石原都知事が窓から手をふる。
石原さんだぁ、とちょっと気持ちも温かくなるが、
気温5度。作業が止まると足から震えが伝わってくる。
ううう・・・
ほどなくして、第一走者が40キロ地点を通過する。10時50分くらい。
車椅子のランナーが、ものすごいスピードで走りぬけていく。
太い腕。雨なのに、半そでの白いウエアを着て、
湯気が出るような熱気を弾丸のような体に抱えこんで、
あっと言う間に姿が見えなくなってしまう。かっこいい。
ランナーが前を通過するたびに、大きな声で応援する。「がんばれーー」
「がんばってーーー」
それから、車椅子のランナーが続き、11時15分くらいに、最初のランナーが
駆け抜けていく。ゼッケン2番。少し苦しそう、だってこの悪天候。雨はまだやまない。
でも、応援する。「がんばれーーー!!」トップランナーは少しずつ間隔をあけて
くるけれど、だんだんその間隔が狭くなっていく。谷川真理さんも走り抜けていく。
小さな体を、エネルギーが膜になって包んでいる感じ。力強い走り。
少し後に、有森裕子さん。
「がんばれーーー」
それから、一般のランナーが目につくようになる。「がんばれーーー」
「がんばってーーー」私自身の経験で、自分のことを応援してくれている、
ってわかるともっと頑張れるから、ゼッケンや、ウエアに書かれた文字や、
仮装など、その人を特定できそうなものは全て声に出す。早大出の私、
早大、Wの文字は、ちょっと贔屓目に、長めの応援。通り過ぎてもまだ応援。
「いけぇ早稲田ーーがんばれ早稲田ーーー!!!」
それから、ウサギの耳をつけた人には、「うさぎちゃんがんばれーーー!」
猿の仮装には、「猿、ちゃんと走れぇーーい!!」
企業名も、地名もとりあえず全部叫ぶ。「鳥取走れーー!」「千葉がんばれ!」
「市役所がんばれ!」「県庁がんばれ!!」「高麗人参がんばれーー」
「パシフィックホテルがんばれぇぇぇ」・・・何でもいいから、目に入るもの全て叫ぶ。
ランナー仲間も皆いろいろ叫んでいた。「馬、がんばれ!!」「原子力がんばってぇぇ!」
「アフロ走れ!」ぷぷぷ、人のはおもしろい。私の応援もおかしかったかしら?
まぁ、読み方や呼び方が間違っていたらごめんなさい!馬の仮装をしている人を
鹿と呼んだ記憶もある・・・あ、タテガミがある・・・でも、一生懸命だったのデス。
少し晴れ間が出て、温かくなったけど、最後の方になると、「がんばれ」以外の
言葉がかすれてくる。「がんばれ」「がんばれ」を言い過ぎて、
声帯がそのカタチになってしまったのか!?いや、そんなはずはないと思うが、
声が出ない。「かんはれーーー」「あとすこしぃぃ」最後の最後まで応援する。
応援の声で走り出すランナーの姿はやはり嬉しい。プレッシャー感じてないよね?
中には、ランナーの方が「ありがとうございます」「おつかれさまです」と
声をかけてくれる時も。ありがとうぅぅ、助け合いだよね。
でも、いろんな感動もあったし、私もまたフルマラソンを走りたい!!ってパワーが
じゅわじゅわと湧き上がったけど、ちょっとした後味の悪さも残る。
だってさ、40キロ地点で水を飲む人はあんまりいないし、3万人に1万人の
ボランティアってことは、3人のランナーに1人のボランティアがいるということ。
用意された水はおよそ40万本。結局最後は、蓋を開けた水が何本もあまってしまい、
捨てることになってしまった。もったいない。多ければ良いってものじゃない。
もちろん応援は多い方が良いと思うけれど。もし2回目の大会があるのなら、
人や水の数をちょっと考えた方が良いと思うなぁ。
でもでも、必死に走るランナーを応援していると、7時間はあっという間だった。
ランナー仲間、今日も一緒に最後までボランティアを頑張ったSさんと腰が痛いねぇ、と。
やっぱり7時間も寒さをこらえながら立ち続けると、体に負担がかかるんだなぁ。
私たちも、良くがんばったよね。
おつかれさまでした。
さて、最後にひとつ不安なのは・・・1日着て少し愛着が出た
ボランティアポンチョを、「これ、いいよねぇ」
「このデザインかっこいいよねぇ」と
一緒に40キロ地点のボランティアをやった
見ず知らずのおじさんが何度も話かけてきたこと。
頼むから普段着に使うなよ!!!
あぁ、このポンチョを普段着に使う人が出没しないことを切に願うなぁ。
ミナさん、お願いしますよ!!
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