新山種美術館
明日オープンする新「山種美術館」のプレス内覧会へ。
日本初の日本画専門の美術館として、
1966年に日本橋兜町にオープンしたが、
このたび、2倍の展示スペースで広尾に開館する。
入り口には、加山又造の陶板壁画が常設されていて、
厳かだ。新美術館開館記念特別展は、
「速水御舟−日本画への挑戦ー」。
国の重要文化財となっている「炎舞」や「名樹散椿」は
もちろん、140点もの作品を一挙に見ることができる。
「炎舞」は31歳の時に描いたもので、3ヶ月もの間、
軽井沢にこもって、毎晩たき火を観察したそうだ。
画家自身が、この炎の色は2度と出せない色だ、とする作品だと説明があった。
私は、桜の木を描いたシリーズが好きだ。
「画の構成は、事実を土台とすべきで、
事実を度外視した構成は無力に近い」と、
細かーーく隅々まで観察されているものの、
大胆にデフォルメされた部分もある。
そのデフォルメがとても楽しかったり、艶かしかったり、
華々しかったり、猛々しかったり。
何よりも尊敬するのは、描くことに対する探究心を
忘れることなく、40歳で亡くなるまで、意欲的に吸収し、
地道に研究していたことである。
まさに、日本画への挑戦。
もう1度ゆっくり時間をかけて見に行きたい。
自分メモ:発想は自由だ。ただ、そこに説得力を持たせるために、本質をつかめ。
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